羊の家

迷えるヒツジとクマの家づくり 30代夫婦が建築家と工務店と三者四脚で走る備忘録

そもそものお話

なぜ私たち夫婦が家を建てる決心をしたのか。

その経緯をお話しする為に、少々人生を回想します。


私は生まれは違いますが、10年ほど九州のとある県に住んでいたことがあり、
そこで九州男児のハムさんと出会い、縁あって結婚しました。
いざ一緒に暮らそうと思った矢先、ハムさんは仕事で九州と関西を行ったり来たりの生活が始まりました。
3か月ほど出向で離ればなれの時期もありました。
が。
とうとう6年前、正式に関西に転勤することが決まります。
しかも会社の事情により、九州に帰れる可能性はゼロになってしまったのです!
ががーん。


回想終わり。

で、関西のはしっこに住んで3年が経っても、5年が経っても、私たちはどこかこの地に対してお客さん気分でした。
到底ここに骨を埋める覚悟などはできず、友達は皆遠く、子供もいないのでママ友もできず、知り合いは仕事関係ばかり。

と書くと寂しそうですが、実際は夫婦二人の気ままで楽しい暮らしです^^
でもなんだか根無し草のような気分なのは確かでした。

転機は5年目に訪れました。

転勤手当として、ハムさんの会社は5年間家賃の半額分出してくれます。
半額出るのをいいことに、実は私たちは調子に乗ってちょっといいマンションに住んでしまっています。
なぜなら、5年経つ頃には九州に帰るなり家を建てるなりしてるだろう、と未来の自分たちを楽観視してたからです。
阿呆です。阿呆夫婦です。

6年目からもこのまま住んで、家賃を今までの倍払う事は無理ではないけど、ちょっときつい。
残らないものに対して払うにはもったいない額だなあというところ。
 
 
同じ金額を払うなら、いっそ家を買おう!
 
 
単純な私たちはすぐにそう思いました。
そう。買おう、だったんです。最初は。