工務店なのに高い?!とその理由
ひとまずの減額調整を終えた私たちは、また詳細を詰めていくことになります。
でも私、ずっとモヤモヤしていたんです。
一応山ほど新築ブログを読んできて、大体いくらくらいでどういうことができるかというのは把握していたつもりでした。
しかし出る見積もり出る見積もりが予想額を超えていく。
たまに逆に安いパターンもあったりはするのですが、チリも積もってどんどん見積もりは膨らんでいきました。
自分の予想と見積もりがどうしてもすり合わないことに非常に納得がいっていませんでした。
まず事前に私のやりたいことをハムさんにプレゼンして
@ ・ ∀・) 「大体○万円くらいでできるはずだよー」
( ・(∀)・)「それならいいよー」
というやりとりがあるのですが
見積もりを見て
( ・(エ)・)「高いやないかい」
@ ・ エ・) 「えろうすんまへん」
てなことが続き、私の信用は地に落ちていきました。(言い過ぎ)
前回さりげなく書いた値引きやらキャンペーンやらに関して
値引きは仮契約前からの約束でした。
本契約は年度をまたぐことになりますが、前年度の施主限定のキャンペーンを特別に適用する、という約束もしていました。
しかしそれを理由に値引きは予想よりも抑えめの額になったのです。
最初から分かっていたことなのに、それを理由に持ってくるのか、と額よりも理由にモヤッとしました。
そもそも私の見立てでは、見積もりは予算+予想値引き額+キャンペーン分+αくらいでした。
しかし現実にはその遥か彼方上空。
結局前記事の通り、減築と外壁の変更をせざるを得ませんでした。
そうするとイケナイ感情が沸いてきます。
最初から値引き分を見積もりに溶かしてんじゃないのか?!と。
私の信用を返せ!と。(関係ない)
なにせ一時坪単価78万(※外構、造作家具、カーテン照明、監理料含めず)くらいだったので、細部で要望が多いとは言え、ないないづくし仕様の我が家が何故そんな額になるのか疑問に思うのも不思議ではないかと思います。
それにしてもこのセリフ、喉から出かかってましたがほんと言わなくてよかったです。
言ったら信頼関係にヒビが入っていたでしょうね。
まあ実際は多少あると思いますが。
N社という工務店
意図的に溶かしているのでなければなぜこんなに予想と見積もり額に剥離があるのか?
その理由をN社という工務店の特徴と絡めて説明していきます。
①規模が大きい
・公共施設も請け負うN社は社員数も多い
・他の工務店に比べて「会社」というイメージが強い
会社の規模が大きければ、養わなければならない社員も増えるので、その分の利益は乗せなければならないでしょう。
②完全分業
・営業、設計士、工務がお互いの仕事を干渉しない
・営業は図面を書かないし、設計士は接客をしない(打ち合わせは別)
我が家の打ち合わせは、先日のベースが決まった時点でF君が卒業していきましたが、S先生、Wさんにコーディネーターの女性2人がつき、最近では工務課長も入るので、私たち含め7人という大所帯。
もはやちょっとした会議。
コーディネーターさんがいるおかげで打ち合わせの内容に漏れがなくて助かってはいますが、人数…多いですよね?!
完全分業は仕事のクオリティと引き換えに人件費がかかります。
でも実際見積もりは早いし、初めて取引するメーカーにもすぐ連絡して話を聞いてくれたりサンプルを取り寄せたりしてくれて大変ありがたいです。
②歴史が長い
・県内でもトップクラスの歴史の長さ
・地域からの信頼は絶大
これだけ息の長い工務店ですので、創業10年未満ほどの工務店と比較して潰れる可能性は格段に低いでしょう。
また、それだけの地域の信頼を得ていますので、それを汚すようなことはしないと思われます。
これすなわちブランド力です。
つまるところN社の最大の売りは、施工力と、完全分業による各職種の仕事のクオリティの高さと、信頼度の高さ故のブランド力から成り立つ「安心」ということになります。
工務店ではなくハウスメーカーを選ぶ人はこの「安心」が理由だと言う人も少なくないと思います。
それだけ「安心」というのは価値のあることなのです。
潰れないと思う理由
ただし、どんなに歴史が長かろうと実績があろうと潰れる時はさくっと潰れるこのご時世。
私がN社は潰れないと思う理由はほかにもあります。
話せば長いのですが、N社の建築家コラボプランは前年まで建築家の参加は「間取りがまとまるまで」で、その後の詳細設計や実施設計はN社が行っていたらしいのです。
設備や内装、外壁、細かい納まり、インテリアは全部N社仕様。
建築家と家づくりをしている方ならお分かりかと思いますが、これもう「建築家物件」とは言えませんよね?
実際に建築家の方に「これはあなたの作品か?」と聞くと皆「違う」と言ったそうです。
建築家プランの責任者であるFくんは「これじゃだめだ」と思ったそうです。
今までの作り方ではいずれ勢いのあるデザイン工務店に負けると思ったんでしょうね。
それで現在のように「最初から最後までがっつり建築家と家づくり」の方針に変わったのです。
慢心せず危機感を忘れない会社は潰れない、と私は思います。
というわけで
おーけー。
出しましょう!その安心料!
我が家チキンなんで割と安心料を惜しまないタイプです。
余談
この理由、ハムさんは分かってたんですよね。
なぜなら自分も同じようにブランド力で信頼と利益を得ているタイプの会社に勤めているから。(勿論会社として実力も伴ってます)
でも私は確信を得る為にこっそりWさんに聞きましたよ。
@ ´ エ`) 「N社さんって高い…ですよね?なんでですか?」
( Wさん)「…高いです。僕もN社で家建てる予定ですが、社割ないと無理です。」
で、その後上述のようなことを話していただきました。
今日は以上です。
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