【Wの】外壁物語②【悲劇】
だいぶ間があきました。
GWが終わり今日から平常運転です。
今年はハムさんに合わせて9連休にしてみました。
帰省もしませんでしたし、家で映画を観たり、奈良の大仏さんと阿修羅像に会いに行ったり、結婚記念日ディナーしたりと夫婦二人でのんびりと過ごしました。
鹿かわいすぎか。(指が入ってしまってすみません)
子鹿公開は6月からでした。残念!
さてさてさて物騒なつぶやきでシメた前回の続きです。
Wさんのミス?
外壁がFUGEに決定して、二人してホッとしていたところWさんから一本の電話が入りました。
「見積もり漏れがありました」と。
@ ・ ∀・) 「…なんでしょうか」
ここで突然のクイズタイム!
Wさんの言う我が家の見積もり漏れはなんだったのでしょうか?
ちっ(舌打ちじゃないですよ)
ちっ
ちっ
ちーん!
正解は
住宅ローンの保証料でした!
正解した方おめでとうございます!賞品は特にないです!
@ ・ ∀・) 「…いくらですっけ?」
(;Wさん) 「ウン十マソです。」
@ ・ ∀・) 「……」
(;Wさん) 「……」
見積もり内容は施工会社によりけりですが、N社の場合本体工事費とは別に地盤改良費、諸経費、外構費、照明カーテン代など確実にかかるであろう費用を一通り仮入れした総額見積もりをいつも出していただいていました。
減額はこの総額を目安にして調整をしてきたのです。
でも、私前々から気になっていたんですよ。
保証料とか融資手数料とかの欄が空白になっていることに。
住宅ローンをどこで組むのか決まっていない為だったんですが。
地盤改良費は入っていたのに、どうして保証料は大体の金額でも入れておかなかったのか。
そして私も気づいていながら何故スルーしてしまったのか。
多分ここまでシビアな調整になると思っていなかったので、後からどうとでもなると思っていたんだと思います。
だからこれ、Wさんだけを責められないんです。
だけどもだけど、ありえなくないですか?あなたプロでしょう…?!と思ってもバチはあたりませんよね…。
サ〇意、というのは大げさにしてもそれに似た気持ちはわきあがりましたね。
その後地盤改良は必要なかった上、仮決定の設備を確定していく中で結構金額を抑えることができたので、FUGEを採用することは結果としては可能でした。
ですが、この時点でのFUGE+ローン保証料の増額は到底了承できるものではありませんでした。
かくして私たちは検討の余地もなくFUGEも諦めることとなったのです。
Wさんという人について
ここで我が家の担当営業であるWさんについて少し説明を。
今までWさんの人物像としては、いじられキャラ程度で書いてきたつもりです。
なんとなく小文字で。
実際は、一言で言えば力不足。
Wさんが欠席した日の打ち合わせのスムーズさには感動したものです。
リシンの見積もりの時が恐らく一番Wさんに負担がかかっていた時期で、そのせいで見積もり漏れに気づくのが遅れたのでしょう。
それまでも(そしてこの後も)たびたびのうっかりによるミスのカバーでN社は一体いくら被ったのか分かりません。
その程度は折り込み済みで見積もっているでしょうから大した心配はしていませんけど。
悪し様に言っていますが別にWさんのことは嫌いではありません。
Wさんは常に私たちの要望を叶えようと必死になってくれましたし、どんなに責められようと(棟梁や監督、S先生にも相当怒られます)拗ねることもキレることもなく常に施主である私たちの声を聞いてくれようとしてくれました。
いや、たまに他人事のような発言をしてハムさんをキレさせていましたが、なんかもうそこは天然というか性質みたいなものだな、と。
よくこの要望だけは多い施主に頑張ってついてきてくれたと思います。(最早何目線か分からない)
なので、少々の間違いや金銭的に私たちに被害の及ばないミスなどは笑って流してきました。
しかし、一度だけ頑として受け入れを拒否をしたことがありました。
Wさんのミス?その②
今一度外壁の色分けがこちら。
FUGEは諦めたものの、全身サイディングではせっかくの設計も私的には魅力半減です。
せめてもの思いで図面の①はジョリパットでの見積もりを試みたところ、面積が少ないのもあってなんとかなりそうな金額でした。
というわけで最終的に
①ジョリパット
②ランダ(サイディング)
③マイスターウッド縦貼り(サイディング)
という組み合わせに決定したのです。
②のランダは元々選んでいたFUGEのルボンに最も近いと思われるものです。
分譲地をいくつか車ではしごして、「目地が目立たない」を基準にいいなと思うものを選んでいるといつもランダだったので、これはすぐに決まりました。
ところが。
もう何がなんだかなんですけど、このジョリパットの見積もりが何故かベルアートの金額だったことが判明しました。
※ベルアート…メーカーはエスケー化研。風合い、性能ともにジョリパットに及ばず。当然価格もジョリパットより安い。
N社の見積もりシステムには少々不信があり(金額に間違いがあったわけではないけどもブラックボックスが過ぎた)、それまでにもさんざん私たちは苦言を呈してきたのですが最悪のタイミングで爆弾が投下されました。
Wさんはいつも通り「すみません~にゃはは~」なノリで、正規のジョリパットの値段を見積もろうとしましたが
「いや困るんですけど」
と遠まわしにはっきりと拒否しました。
私の声がいつになくピリついていたからか、Wさんもはっとしてすぐ真顔で「…なんとかします」と言いました。
別にベルアートが悪いというわけではないですが、このままでは「金額そのままでベルアートに変更」「金額アップでジョリパット」の二択で私たちに損害しかない状態です。
普通なら「しょうがない」と受け入れるかもしれないこのミス。
とにかくギリギリの期限、予算、精神状態。
加えて見積もり漏れ、FUGEを諦め、それまでに積もったWさんのミスで、タイミング的にこちらの許容量は申し訳ないですがいっぱいいっぱいでござました。
後日、無事に金額の変更無しでジョリパットの施工OKとなりました。
Wさんがどんな手を使ったのかは神のみぞ知るです。
今日は以上です。
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@ ´ エ`) この時は家づくりの中で1.2を争う辛さだったわねえ
【プチ】新居にはグリーンが欲しくなるよね【内覧会】
外壁物語は一旦休憩。
長文書くのはパワーがいりますの。
タイトル通りインテリアにグリーンが欲しくなるのは新居あるあるの一つだと思います。
ダイニングの、本来ピアノを置くはずのスペースが妙に余っているので、グリーンを置きたくてうずうずしていました。
隅っこなので少々大きくても大丈夫。
というわけで週末、以前から気になってたグリーンショップにお出かけしてきました。
さてさてウンベちゃんかしら。
オリーブかしらベンジャミンかしら。
昔からクワズイモを置くのも憧れでしたけど。
連れて帰ってきた子はこちらです。
ザミオクルカス・ザミフォーリアのザミーちゃんです。
このつやっつやの葉に惹かれました。
最初「これ本物??」とまじまじと見つめたほどです。
ライトグリーンの明るい葉は今年伸びた若葉だそうです。
しばらくすると色も濃くなり艶も落ち着くみたいです。
こう見えて実はサトイモ科なので、土の中に芋があります。
多肉性で葉と根に水を蓄えるので水やりもひんぱんにする必要はありません。
直射日光と根腐れに注意すれば、耐陰性もありますし比較的育てやすい方…かな?
数々の植物を枯らしてきましたので、自信を持っては言えない…。
肉厚で色が濃いので割とモダン寄りのインテリアに合いそうです。
でもどことなく力強い野生味を感じるのはアフリカ原産だからかしら。
また別名『 金銭樹 』と呼ばれ縁起が良いとされているそうです。
すかんぴんの我が家にご利益がありますように!
ちなみに花も咲くそうで、花言葉は「輝く未来」。
うーんどこまでもポジティブな植物です。
引きの画像をどぞ。
鉢がまたいい味出しています。
鉢でグリーンの印象って大分変わりますよね。
例えばシュッとした黒いスクエアな鉢だとアーバンモダンな感じに一気に変わりそう。
大事に育てます!
今日は以上です。
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@ ´ エ`)毎日話しかけます!
【サイディング】外壁物語①【ジョリパッド】
ハムさんの会社の先輩がたが我が家に来たがっているようです。
「焼肉しようぜ!」と。
勘弁してつかぁさい(泣)。
まだダイニングであれば百万歩譲っていいとして、人数の関係上ハムさんは和室に通そうと考えているようです。
襖が!襖がぁ!油が飛ぶー!
鬼嫁と呼ばれようとも全力でお断りしたいであります。
ていうかこういう悪ノリほんとに嫌いです…。多分本気ではないと思うのですが。
さて今まで外壁についてあまり詳しく書いてきませんでした。
防犯面を考えてということも勿論ありますが、一番の理由は最大の未練が残る仕様だからです。
外壁材=減額調整の最終項目で、どうすれば満足度を下げずに減額できるか悩み、そしてその結果に納得がいかず家づくりを通して最も苦しんだ箇所だと言えます。
さらっと結果だけ減額調整シリーズには記述していますが、決定までにも二転三転ありました。
リアルタイムでブログにするとめくるめく愚痴ワールドになりそうだったので今まで避けてきたのです。
現在はそれらひっくるめて我が家なのだと受け入れていますので、そろそろ書こうと思います。
時期は2016年の夏にさかのぼります。
当初の案 -減築前
玄関及び窓等省略。また正面図だと屋根の雰囲気がうまく伝わらなかったので地面から見上げる形にしています。
①の部分は玄関で一階のみ凸っています。
この①の外壁をレッドシダー②はジョリパッド左官仕上げ、というのが元々のS先生の提案でした。
S先生はどちらかというと和モダンなデザインが得意ですので、レッドシダーの縦貼り仕様になっていました。
これには異存はありませんが、建材に意義ありです。
自然素材を使用する最大の魅力は、経年の変化が劣化ではなく味になるという点だと思います。
しかし私たちは、本物の木材を使用するのには積極的になれませんでした。
あくまでも私たちの考えですが、こと外壁に関しては塗装が剥げていったり木材が白銀化していくのを美しいとは思えなかったのです。
塗装し直せばまた美しくなる、というのは大変魅力的でしたが。
で、何に変更したかというとサイディング(16mm)です。
具体的にはキャスティングウッドという木調のサイディングです。
これは木のように見せる為ではなく、むしろ本物の木ではないのが丸わかりのタイプを選びました。
かと言って安っぽくも無く、アクセントとしては最適だと思いました。
色はカーボンブラック一択です。
サイディング縦貼りということ
このカテ(設計事務所)だと「えっサイディング?!」と思う方もおられるかも。
サイディングを良しとしない人の理由としては、偽物っぽい、質感が軽い、シーリングの目地が許せない、あたりでしょうか。
これも人それぞれで、特に目地は気にならない人には全く見えてないらしいのです。
事実ハムさんも営業のWさんも目地は気にならないタイプ。なんだったらハムさんはジョリパッドよりサイディングの方が好きです。
ちなみに私は目地が気になるタイプです。
サイディングは通常は横貼りで、面と面の境界に縦方向のシーリングの目地が入ります。
入隅出隅には別途専用部材が必要なので、そこにも目地が入ります。
上方に繋げる分は嚙合わせることができるので、シーリングは不要です。
外壁の一面に対し大体2,3本プラス隅の目地が出現します。
それに対して縦貼りはその逆。
横方向に繋げていく場合かみ合わせられるのでシーリングは不要。
上方に繋げる場合は横方向のシーリングが入ります。
我が家の場合は一階のみの使用で上方に繋げなくてよいのでシーリングは隅部分のみの最低限で済むのです。
これなら許容範囲です。
第二の案 -減築後
しかし、減築により建物の形が変わりました。
②は正面方向にオーバーハングになっており、凹み部分の③も色分けすることを提案されました。
できればシンプルにしたいので②③は同素材にしたかったですし、私は上下ツートンはあまり好まないので正直少し躊躇しました。
しかしせっかくの凹を生かさないのも惜しいと思い別の素材を探すことにしたのです。
けれど①はキャスティングウッド、②はジョリパッド、③は一体何にするのが正解なの?!と相当悩んでいました。
この頃減額調整により②はジョリパッド左官仕上げからリシン吹付に変更になりました。
通常の弾性リシンでは耐久性に不安があり、セラミソフトリシンなどの高耐久低汚染タイプなど数種類×仕上げ方法数種類を見積もってもらうことにしました。
現場から外壁材の決定をだいぶせっつかれていて、早く見積もりを出してもらいたかったのですが、数が多かったこともあり数週間かかりました。
そしてそれだけ時間をかけたにも関わらず、予算からは大幅のオーバーで最早リシン吹付すら諦めなければいけない状況になっていました。
FUGEとの出会い
絶望&絶望。
リシン吹付すらできないとなってもう泣きそうな私です。
残された道はサイディングのみです。
中でもFUGEに望みを賭けていました。
FUGEは最近でこそばんばんCMも流すようになりましたが、まだ当時はほとんど施主ブログなどでは情報はありませんでした。
簡単に言えば
「目地目立たないよー」
「超高耐候塗料だよー」
「シーリング高性能だよー」
「メンテナンスコスト抑えられるよー」
「保障期間長いよー」
というスーパーサイディングであります。
現行の上位互換…というよりは、今後これが標準になっていくのではないかと思います。
私たちはすぐさま大阪のニチハショールームに飛びました。
イメージ的にはこんな感じになります。
下左がマイスターウッド、下右がキャスティングウッド。
ここで実際に見て木調サイディングはマイスターウッドに変更。
キャスティングウッドの樹脂感よりマイスターウッドのマット感を選びました。
FUGEは縦貼りできないので、木調部分は通常サイディングのままです。
FUGEの木調サイディングはあまり好みじゃなかったので無問題。
FUGEのサンプルです。
私たちが②部分に選んだのは、左のルボンです。
右は上の画像と同じプリレート。
ルボンがいかにシンプルかが分かると思います。
実際のサイディングに触れてみて認識を改めたことがあります。
サイディングはなんとなくプラスチックのようなイメージがありました。(そんなわけないのですが)
でも質感は完全に焼き物のそれで、陶器なんですね。
窯業サイディングなんだから当たり前ですよね。
質感はとても良いと思いました。
パターンの選び方さえ間違わなければ、十分戦えます。(何と?)
私はすっかりFUGEが好きになっており、好みのパターンは見つかったし、リシンよりメンテナンスも楽だし、むしろFUGEになって良かったんじゃないかとさえ思っていました。
元々サイディング好きなハムさんも大満足です。
そして問題は見積もりの額でしたが、ばっちり予算内!…とまではいきませんでしたが、なんとかなる数字におさまりました。
ただ通常のサイディングからFUGEへの変更でも数十万かかります。
ましてやメーターモジュールということもあり(FUGEは通常尺モジュールのみ対応)割高なはずです。
それでもリシン吹付の方が高かったことは、今でも不思議に思っています。
リシンの見積もりが出た時、もう少し余裕があればもっと詳細に突っ込めたはずで結果は違っていたかもしれません。
とにかく早く決めないと、と焦りがあったと思います。
( ・(∀)・)「わーいFUGEにけってーい」
@ ・ ∀・) 「わーいFUGEわーいFUGE」
ともかく二人とも納得のいく結論となり、あとは施工を待つばかり、となりました。
しかし翌日Wさんからの電話で、私たちは再び絶望のどん底に突き落とされるのです。
今日はここまで。
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@ ´ エ`)次回「Wさんに殺意がわいた日」