羊の家

迷えるヒツジとクマの家づくり 30代夫婦が建築家と工務店と三者四脚で走る備忘録

【Web内覧会②】シンプルなわびさび【和室】

Web内覧会に皆さまコメントを寄せてくださってありがとうございます。
褒めまくってくださる方ばかりで大好きです(笑)
 
さて本日は玄関から続く廊下の先にある和室にいってみたいと思います。
前回同様画像多めです。
 
 

Web内覧会について

内覧会は設計意図と仕様の説明になります。
基本的にポジティブな内容にしたいと思っていますので、失敗点や後悔部分は別記事にてまとめます。
なので「あれ?」と思うところがあってもスルーしてくださいませ。
 
■Web内覧会アーカイブ
 
【Web内覧会①】抜け感とフォーカルポイント【玄関ホール】
 
 

第二回は和室です

 
間取りはこちらをご覧ください。

straysheep.hatenadiary.jp
 
要望はこちらをご覧ください。

straysheep.hatenadiary.jp  
 
ポイント、キーワードは

・廊下、リビングの二方向からのアクセス
・吊り押し入れ+地窓
・目透かし天井
・坪庭

でございます。
 
 
それではまずは前回お見せした玄関からの眺めから始めます。
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廊下から和室への入り口は大体開けておりますので、玄関から覗くと一番奥まで見えます。
廊下+和室分で大体8mくらいでしょうか。
突き当りは障子の腰窓となっております。
この窓のおかげもあり廊下は家の中心にありますが暗くはありません。
 
廊下側からは全体像を写せませんので、リビングの方に回ります。
 
リビングからいきなり和室があるのはおかしい、と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし旧居のマンションでもリビングと和室が繋がっていた為、私たちはすでに何も違和感を感じない体になっています。
 
最近は洋風な素材を使ってリビングと統一感を出したり、和モダンテイストでかっこよくまとめたり、はたまた個室ではなく和スペースにするなど多種多様な和室事情。
 
私たちの要望はあくまでも和室であることが第一でした。
本物の木の色で、本物の和室にしたかった。
かと言って真壁工法ではありませんし床柱も床の間もありません。
襖に絵も無いし塗り壁でもないです。

何をもって本物なのか、と問われると難しいのですが、わびさびを感じられる空間、でしょうか?
しかし家全体にわびさびは求めていますので、結局は私たちなりの和室、ということになります。
 
 
それでは前置きが長くなりましたが、こちらが全体像です。

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🄫 Daijirou Okada
 
どうでしょう?
羊の家的和室。

 
かっこいいアクセントクロスや琉球畳など今時のオシャレ感は皆無なので賛否両論かしら。
でも私たち的には大成功。
手前みそですがとても落ち着いてかっこよく仕上がったと思っています!
 
 
い草の一帖畳と半畳で4畳半。畳縁は黒に近いブラウンでなんとなくウォールナット色。
個人的に畳縁は無地がかっこいいと思いました。
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半畳畳がちょうど襖と中心が合うように配置。それぞれの畳のサイズは微妙に異なります。
 
 
吊り押し入れ下の板間は吉野杉の無垢材を使用。
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1階のウォールナットフローリングのメーカーさんに用意していただきました。
我が家で最も「木のぬくもり」を感じるところかもしれません。
カビないように気をつけなきゃ。
 
 
左手の襖はシンプル過ぎるくらいシンプル。
太鼓貼で枠も無しです。
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ここから廊下→玄関に繋がります。
襖ですが、上吊り式なので動きがとても軽いです。
もう敷居にロウを塗らなくてもいいのね!(昭和感)
 
 
引手はメーカーだけ決めてハムさんに丸投げ。
なるほどそう来たかーと思ったチョイスは黒丹角チリ落。
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かなぐやさんは憧れたけど、我が家には似合わない、ときっぱり諦め。
 
 
腰窓含め障子はワーロンを使用して破れにくい仕様になっています。
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しかしこれ張り替えどうするのかしら?
 
 
壁は珪藻土クロス。
本当にザラザラしていて本物みたいです!

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ふふふこれは人を騙せるんじゃなかろうかと思ったのですが、家屋調査の方にはあっさり見破られました(そりゃそうだ)。
 
緑系にすると壁も畳も緑になるので黄色系にしようかと悩んでいると、Wさんに「畳なんてすぐ焼けて黄色くなりますよーにゃははー」と言われ、心おきなく緑をチョイスすることができました。
 
 
ちょいちょい写り込んでいる天井はシナの目透かし。市松貼りです。
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シナが白くて本当に綺麗。
節約の為最初はクロスでしたが、その後南海プライウッドの木目調天井になりそうだったものの私が苦手だったので(人の顔に見える)、結局シナに!
ぐっと好みの雰囲気になりました。
 
 
吊押入の扉の表面は実はこんな表情の和紙クロス。

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吊押入の上の格子の中にエアコンを隠し配置。
けんどんになっているので、格子は勿論取り外し可能です。
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吊押入の中です。
幅約2,400、高さ1,400、奥行600で収納量は結構なもの。
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片方は棚板、片方はパイプハンガーに。
お客様の上着はこちらにかけていただきます。(イメージは旅館)
あと想定外でしたが冬場は私たちのコートクロークになります。
 
現状スッカスカではあるものの、来客に備えて、和室で使うもの以外は収納しないようにしています。
 
 
そしてそして。
 
地窓の障子をこーやって
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こーやると
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こうなります!
 
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🄫 Daijirou Okada
 
坪庭はスギゴケベースに庭石とかオタフクナンテンとか植栽色々。
坪庭画像はまたいずれ。
雑草抜いたり那智黒に水まいたり苔のコンディション整えてフォトジェニックにせねばです。

なんとかスギゴケを維持しようと必死です。こちらはまだ無事。
しかし軽い気持ちで苔に手を出してはイケマセン。
 
 
一応夜間も見えるように屋外スポットも完備しております。
 
吊押入下にも間接照明仕込んでます。が、ほぼ使いません。
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使いどころが分からない…といった方が正しいです。
何か飾る時用かな?
 
 
畳4畳半+吊押入下で延床は6畳ほどになりました。
狭すぎず広すぎず、布団2組頑張れば3組は敷けます。

北側に位置しますが、東側の腰窓からは障子を通して明るく優しい光が溢れます。
客間としても、リビングからの広がりを考えてもとても重要な空間です。
 
 

仕様


畳:い草畳
畳縁:浮 No023(高田織物)
板間:吉野杉板貼(アルブルインク)
襖:造作
襖紙:太鼓貼 ゆたか No732(オカモト)
襖引手:黒丹角チリ落(にしむら)
吊押入:造作
吊押入扉クロス:FE-1521(サンゲツ)※多分
珪藻土クロス:FE-4221(サンゲツ)※廃盤
天井:シナべニヤ底目市松貼り
障子:造作
障子紙:ホームワーロンNo.2002 雲竜(ワーロン)
間接照明:OL 251 679(ODELIC)
外部照明:DOL-4824YB(DAIKO)
スイッチ:NK serie(JIMBO)


 
 

次回予告

 
次は水回り。
 
トイレかな。洗面所かな。

 

 

 
 
今日は以上です。
 
 
 
 
 
 
 
 
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@ ´ エ`)すぐ物置いちゃうので旧居の二の舞(物置状態)にはしない!と頑張っております